はじめに
新型コロナウイルスは最近の重要なトピックの一つです。現在、中国や韓国では一部、経済活動を再開させる動きが見て取れます。
しかしながら、完全にコロナウイルスが収束しているわけではなく、感染のピークが過ぎたという表現が正しいのが現状です。
そこで、今回の新型コロナウイルスの収束には治療薬やワクチンが必要不可欠であると思われます。
そのため、当サイトでも何度か扱ってきた既存薬に関してまとめておきたいと思います。
市場で注目されている既存薬
アビガン
富士フイルムホールディングス <4901> 傘下の富士フィルム富山化学が抗インフルエンザ薬として開発。政府はアビガンの備蓄を200万人以上に拡大することを決定している。しかし、胎児への催奇形性の可能性があるとされているため、関連銘柄を購入する際にはネガティブな発表にも対応する必要があります。
また、アビガンに関する関連銘柄は数が多く、以下にまとめました。
原料・原薬・中間体供給
- デンカ<4061>
- カネカ<4118>
- 宇部興産<4208>
- 三谷産業 <8285>
- 日医工<4541>
- 広栄化学工業<4367>
以下の記事で上記銘柄の詳細を書いています。
デンカ:2020年4月第1週 3月30日~4月3日 ~崩壊の始まり~
カネカ:今日のデイトレ 4月17日
三谷産業:今日のデイトレ 4月27日
広栄化学工業:【日経平均20000円台復活】今日のデイトレ 4月30日
受託製造
- ダイト <4577>
ダイト <4577>に関しては27日の取引終了後にアビガンの受託製造について富士フィルムと合意し、9月から製造を開始すると発表しています。ダイトは発表された日に記事にまとめたと思っていたのですが漏れていました。
治験モニタリング業務
- シミックホールディングス <2309>
以下の記事で上記銘柄の詳細を書いています。
今日のデイトレ 4月24日
レムデジビル
米ギリアド・サイエンシズがエボラ出血熱の治療薬として開発。日本の国立国際医療研究センターが新型コロナウイルスに対する治験を実施しています。日本国内では特例承認制度を適用し薬事承認される見通しです。
また、レムデジビルは広栄化学工業<4367>が原料の製造にかかわっています。以下の記事で詳細を説明しています。
イベルメクチン
イベルメクチンは大村智氏が発見したアベルメクチンをもとに米MSDが開発した抗寄生虫薬。フィラリア感染症の治療などに用いられています。
豪モナーシュ大学の研究チームが発表した論文「The FDA-approved Drug Ivermectin inhibits the replication of SARS-CoV-2 in vitro.」では、試験管内の1回量のイベルメクチン投与で新型コロナウイルスの複製を48時間以内に止めることができたと発表しています。
また、米ユタ大学の研究チームが発表した論文「Usefulness of Ivermectin in COVID-19 Illness」によるとイベルメクチンを投与することにより死亡率が約6分の1に低下したと報告しています。
国内では科研製薬 <4521>がアタマジラミ症に対する治療薬として開発および販売の権利を有しています。
その他注目度の高い薬品
上で紹介した薬品以外にも注目されている薬品を関連銘柄と共にまとめました。
- オルベスコ 帝人 <3401>
- フサン 日医工<4541>、富士製薬工業 <4554> 、コーア商事ホールディングス <9273>傘下コーアイセイ
- 高免疫グロブリン 武田薬品工業 <4502>
- アクテムラ 中外製薬 <4519>
- カモスタット 小野薬品工業 <4528>
- ケブザラ 旭化成ファーマ
最後に
今回の記事を書くにあたり、いろいろな研究チームの発表を読んでいると知らなかったことが多く、非常に勉強になりました。
今回まとめてないワクチンに関しても後日まとめたいと思っています。アンジェス関連などは銘柄数も多くてまとめるのが大変そうです。
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