【来週の監視銘柄】2023年6月第2週6月5日~6月9日 ~メジャーSQ通過、日経9週続伸~

今週のまとめ

市況概観

名前始値高値安値終値前週末比(%)売買高
日経平均31864.1232708.5331420.4532265.17740.95(2.35%)762991
TOPIX2210.152250.22179.812224.3241.62(1.91%)762991
マザーズ766.81795.39763.18772.7914.94(1.97%)529938500
日経VI21.2923.4520.9121.591.53(7.63%)
NYダウ33771.1333975.3233399.6933876.78114.02(0.34%)1554291802
NASDAQ13238.4813385.9513089.4813259.1418.37(0.14%)4749959436
S&P5004282.994322.624261.074298.8616.49(0.39%)
香港ハンセン19014.9619463.6118896.1319389.95440.01(2.32%)
上海総合3231.8113247.3493180.543231.4061.34(0.04%)
国債先物11936.0611936.0611936.0611936.06-5.61(-0.05%)

今週の日経平均は前週末比+740.95円の32265.17円で取引を終えています。

NI225

5日の東京株式相場は3営業日続伸。日経平均株価は1990年7月20日以来およそ33年ぶりに3万2000円台を回復し、終値は693円21銭(2.2%)高の3万2217円43銭となった。東証株価指数(TOPIX)も90年8月以来の2200台乗せとなり、終値は37.09ポイント(1.7%)高の2219.79となった。

株高の背景には、2日発表の米雇用統計が非農業部門雇用者数が予想を上回る堅調な内容だったことや、米債務上限問題が解決したことがある。これらは米景気の再加速や追加利上げの可能性を示唆し、ドル高・円安や金利上昇につながった。輸出関連や海外景気敏感銘柄に買いが集まった。

一方、債券相場は下落した。米雇用統計で金利上昇・ドル高が進んだ流れが継続し、売りが先行した。株高や為替相場の円安も相場を下押した。10年債利回りは前営業日比2.5ベーシスポイント(bp)上昇して0.435%となった。

為替相場ではドル・円が1ドル=140円台前半に上昇した。金利上昇・ドル高が進んだ先週末の流れが継続し、株高を背景にリスク選好の円売りも優勢となった。ドル・円は午後3時14分現在、前週末比0.2%高の140円23銭だった。

6日から9日までの東証では、TOPIX Mid400構成銘柄について、TOPIX100構成銘柄に適用されている呼値の単位を適用することとなった。これは流動性向上や投資家保護を目的とした措置である。

9日は株式相場先物オプションのメジャー特別清算値(SQ)算出日だった。SQ算出に伴うヘッジ取引などで株価指数に変動が見られた。日経平均株価は一時3万3000円台を超える場面もあったが、終値は前日比0.1%安の3万2169円86銭となった。TOPIXは前日比0.1%高の2221.67となった。

分析的な視点から見ると、この期間の東証市場は主に米国市場の動向に影響されていることがわかる。米国では雇用統計や債務上限問題の解決などで景気の回復期待が高まり、金利やドルが上昇した。これは日本の輸出企業にとって有利な環境であり、株価に反映された。また、米国の金利上昇は日本の金利にも波及し、債券相場にはマイナスの影響を与えた。

しかし、この期間の東証市場には国内要因も無視できない。6日から呼値の単位が変更されたことで、中流動性銘柄(TOPIX Mid400)の取引が活発化した可能性がある。これは投資家の選択肢を広げるとともに、市場全体の流動性を高める効果がある。また、9日のSQ算出日には、先物オプション市場と現物市場との調整取引が行われたことで、株価指数に一時的な変動が生じた。これは市場参加者のポジション調整やヘッジニーズに関係するものである。

総じて、この期間の東証市場は米国市場の動向に左右される傾向が強かったが、国内要因も無視できないことがわかった。今後は米国の金融政策や景気動向に注目するとともに、国内のコロナ禍や政治情勢なども見逃さないようにしたい。

今週の上昇率ランキング

順位銘柄名<コード>現在値(円)前週末比(%)前週末比(円)出来高(株)
1フィーチャ<4052>1,200+91.69%+5744,450,700株
2アクリート<4395>2,270+74.21%+96716,237,700株
3ティムス<4891>318+55.12%+11366,703,400株
4GMB<7214>3,165+53.72%+1,10634,492,400株
5フューチャーリンクネットワーク<9241>1,530+43.66%+4651,178,400株
6Recovery International<9214>2,825+42.46%+842985,500株
7ヘッドウォータース<4011>27,310+40.56%+7,8802,840,400株
8TDSE<7046>3,115+36.98%+8411,502,700株
9JNSホールディングス<3627>530+36.60%+14210,341,200株
10グローバルセキュリティエキスパート<4417>6,590+36.58%+1,7652,556,700株

今週のまとめ

フィーチャ<4052>

フィーチャ<4052>
市場・商品区分グロース(内国株式)
33業種区分情報・通信業17業種区分情報通信・サービスその他
始値726円終値1200円
高値1648円安値726円
前週末比+574円(+91.69%)売買高4450700株
会社概要

先進運転支援システムなど画像認識ソフトの開発。中国に開発拠点。

配当0円PER0
配当利回り0%PBR12
配当性向0EPS0
時価総額6667百万円貸借倍率0
前週末2日、自動車部品で世界最大手の独ボッシュと資本・業務提携することを発表。これを受けて今週は前週末比+91.69%の円で取引を終了しています。ボッシュとの提携によりフィーチャが得られるメリットは大きいと考えられる。特に、自動運転技術の実用化に向けて競争が激化する中で、ボッシュのグローバルな顧客基盤や技術力を活かすことで、フィーチャは市場シェアや収益性の向上を図れる可能性が高い。また、ボッシュは自動車部品のみならず、産業技術やエネルギー・建設技術などの分野でも事業を展開しており、フィーチャの画像認識ソフトウェアはこれらの分野にも応用できると考えられる。したがって、フィーチャはボッシュとの提携を通じて、事業領域の多様化や新規市場の開拓にもチャレンジできると期待できる。一方で、ボッシュとの提携が円滑に進むかどうかは不透明な要素が多い。ボッシュがフィーチャに対してどの程度のコミットメントを持つかも不明である。ボッシュはフィーチャ以外にも多くのパートナー企業と提携しており、フィーチャが優先的に扱われるとは限らない。さらに、フィーチャは自動車部品業界におけるボッシュのライバル企業との取引を継続できるかどうかも不安要素である。ボッシュとの提携により、フィーチャがボッシュ寄りになると感じたライバル企業がフィーチャとの取引を見直す可能性も否定できない。

イムラ<3955>

イムラ<3955>
市場・商品区分スタンダード(内国株式)
33業種区分パルプ・紙17業種区分素材・化学
始値1080円終値1218円
高値1233円安値1064円
前週末比+131円(+12.05%)売買高218400株
会社概要

封筒最大手で国内シェア2割強。窓封筒・請求書封筒。メーリング事業も。

配当35円PER8.41
配当利回り2.87%PBR0.79
配当性向24.17EPS144.83
時価総額13068百万円貸借倍率2.59
岸田文雄首相が6月13日夕に記者会見する報道。少子化対策について説明するためとしているが、株式市場では、衆院の解散・総選挙に踏み切ると予想されている。これを受けて今週は前週末比+12.05%の1218円で取引を終了しています。解散・総選挙は政権交代や政策転換の可能性を低くするという見方もあります。岸田首相は現在高い支持率を維持しており、自民党は野党よりも優位な立場にあると言えます。また、岸田首相は経済対策や防衛財源など重要な政策課題を決めた後に解散・総選挙を行うという方針を示しており、政策の継続性や信頼性をアピールすることができます。この場合、投資家の安心感が高まり、株式市場にプラス要因となる可能性があります。特に、経済対策や防衛財源などで国内投資や設備投資を促進する方向性が示されれば、成長期待の高い業種や外需関連の銘柄に買い意欲が向かうかもしれません。次に、株価チャートの分析ですが、日経平均株価は6月9日時点で2万9千円台後半で推移しています。5月末から6月初めにかけては3万円台を回復しましたが、その後は米国株式市場の下落や米国金利上昇などの影響で上値が重くなっています。上抜けするためには、解散・総選挙の可能性が高まっても政策の継続性や信頼性が確保されるという見方が広がることや、経済再開への期待感が高まることなどが必要でしょう。

テイツー<7610>

テイツー<7610>
市場・商品区分スタンダード(内国株式)
33業種区分小売業17業種区分小売
始値172円終値223円
高値234円安値172円
前週末比+52円(+30.41%)売買高67117800株
会社概要

西日本の古本チェーン。「古本市場」。ゲーム販売。「山徳」買収。

配当3円PER13.11
配当利回り1.35%PBR2.57
配当性向17.64EPS17.01
時価総額15312百万円貸借倍率0.07
7日、5月売上高が速報値で前年同月比44%増となったと発表。これを受けて今週は前週末比+30.41%の223円で取引を終了しています。テイツーの株価は、移動平均線やボリンジャーバンドなどのテクニカル指標から見ても強気相場を示唆している。5日移動平均線は25日移動平均線を上抜けており、ゴールデンクロスを形成している。また、ボリンジャーバンドでは、株価が上限を突破しており、ボラティリティ拡大とともに上昇余地があることを示している。ただし、テイツーの株価は、過去の業績や将来の見通しと比べて割高感があることに注意が必要である。以上から、テイツーは5月売上高の発表で好材料を得たが、株価は割高感やリスク要因を背景に一服感が出てくる可能性もある。今後は6月以降の売上高や中間決算などの業績動向に注目する必要があるだろう。

アクリート<4395>

アクリート<4395>
市場・商品区分グロース(内国株式)
33業種区分情報・通信業17業種区分情報通信・サービスその他
始値1448円終値2270円
高値2270円安値1431円
前週末比+967円(+74.21%)売買高16237700株
会社概要

企業から個人向けのSMS(ショートメッセージ)の配信代行サービス。

配当10円PER19.56
配当利回り0.44%PBR7.77
配当性向8.62EPS116.05
時価総額13555百万円貸借倍率0
同社は2日、ホームページにおいて世界最高クラスの認証精度を誇る声紋認証サービス「Pindrop Voice API」を提供するピンドロップ・セキュリティー社と、アジア・パシフィックエリアにおけるパートナーシップを締結すると発表。これを受けて今週は前週末比+74.21%の2270円で取引を終了しています。声紋認証サービスは、電話やインターネットでの本人確認や不正防止に有効な技術です。アクリートは、Pindrop Security社とのパートナーシップにより、この技術を自社のSMSサービスに組み込むことができます。これにより、アクリートはSMS市場での競争力を高めるとともに、新たな収益源を開拓する可能性があります。今後の株価展望としては、声紋認証サービスの導入状況や受注動向に注目したいところです。また、2023年12月期通期の業績予想は前期比1.4%減益となっており、第1四半期決算の進捗率も低いことから、決算発表時に下方修正されるリスクも考慮する必要があります。株価は急騰した後に調整局面に入る可能性もあるため、注意深く見守りたいです。

明日の監視銘柄

  • インタートレード<3747>
  • 日本駐車場開発<2353>
  • マースグループホールディングス<6419>
  • HEROZ<4382>
  • イトクロ<6049>
  • フリービット<3843>

盛り上がっているテーマを中心に。。。

最後に

投資主体別売買動向を見ていると、6月1週も買い越しているんですね。

なんとなくですが6月2週は売り越ししていそうなイメ^時ですがどうなんですかね。

1週で個人投資家が信用で買い越しているので海外に売られているんだろうなと。

個人と海外はほぼほぼ逆転して売買しているので今回も貧乏くじを引かされることになるんですかね。

それで来週も頑張っていきましょう!では!

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