株式投資を始めると嫌でも耳にする「日経平均」、朝のニュースでもよくつかわれていますがその意味をご存じですか?経済の話には必ずと言っていいほど使われますが詳しく説明しようとすると難しいかもしれません。
日経平均とは?
日本の代表的な株価指数の一つ日経平均や日系225とも呼ばれるこの指数は日本の代表的な企業の株価を平均したものです。トヨタ<7203>、ソフトバンク<9984>やソニー<6758>など誰もが聞いたことがある銘柄が多く採用されています。主な要点をまとめると以下のようになります。
・日本の代表的な企業が選ばれる。
・日本経済新聞社が企業を選定している。
・銘柄の入れ替えが定期的に起こる。
日本の代表的な企業の株価を反映した数値なので、日経平均が下がると日本経済に元気がない状態、上がると日本経済が元気な状態であると言えます。
日経平均の問題点
前述のように銘柄の入れ替えがおこるため、株価の下がった企業を外し、株価の上がった企業を採用するといった点で数値の信頼性が問題視されています。
日経平均と名前の通り算出に単純平均を用いており株価の高い銘柄に強く影響されます。特にユニクロで有名なファーストリテイリング社の日経平均に与える寄与は大きく、全体の8%程度と言われています。
最近の日経平均採用銘柄
日経平均は2001年以降、9月から10月に構成銘柄の入れ替えを行っています。
2018年 サイバーエージェント、DIC
2019年 オムロン、バンダイナムコHDなど
日経平均に採用されるとそれに起因して株価が上昇し、逆に外れると株価は下がる傾向にあります。これは日経平均に連動している投資信託が多いため株価が上がりやすくなります。
毎年夏になると日経平均銘柄の入れ替えが起こるため思惑で上昇する株が多くみられます。昨年度はZOZOTOWN運営ののZOZO<3092>や食べログの運営のカカクコム<2371>なども有力視されていましたが採用されませんでした。2020年度にはどこが採用されるんでしょう?
日経平均採用銘柄の分類
()内が上場株式数で右が日経平均採用銘柄数となっています。
水産(11)2,鉱業(7)1,建設(175)9,食品(126)11,繊維(48)4,パルプ・紙(24)4,化学(206)18,医薬品(71)9,石油(10)2,ゴム(20)2,窯業(57)8,鉄鋼(45)4,非鉄金属製品(129)11,機械(233)15,電気機器(254)27,造船(5)2,自動車(76)10,輸送用機器(12),精密機器(52)5,その他製造(118)4,商社(348)7,小売業(264)8,銀行(87)11,証券(20)3,保険(11)6,その他金融(373)1,不動産(137)5,鉄道・バス(30)8,陸運(36)2,海運(13)3,空運(5)1,倉庫(39)1,通信(39)6,電力(13)3,ガス(9)2,サービス(1024)12
これを見るとどのカテゴリーからも均等に選出されており各業界の状態が反映されている指標だと言えます。
この記事を書くにあたって日経平均に選ばれている銘柄を見ていたんですが、本当に知らない銘柄がないって感じで驚きました。株を長くやっているからか、「何やっているかわからないけど名前は知っている」という銘柄ばかりで名前負けしていないなという印象です。
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